ウィキペディアを正しく引用するには?

 あたしはみごとなIT音痴情弱である。

なにしろ「みごと」であるので、病的物書きマニアのハイパーグラフィアのはしくれとして書きまくるサイトやブログで今までことあるごとにウィキペディアの記事を勝手に引用してきたわけである。

その引用の際には(ウィキペデア)と一応末尾に断り書きを入れるのであるが、こんなもので大丈夫なんだろうかと常々思案に暮れていたのである。

誰が思案だ。

ううむ、ツッコミが意味不明だ。

昨今某ちゅーごくによる著作権侵害のあれこれがかまびすしく取りざたされて久しいが、引用の内容によっては訴えられないとも限らないわけである。

それでウィキペディアの正しい引用の仕方をウィキペディアで調べて引用することにしたのである。

ややこしいが、なにしろ当のご本人のいうことであるので、他サイトの知ったかぶりの解説よりもウィキの記事を引用するのが筋である。

まあ、話はそれるが、IT関係をあれこれ調べていくと、それをしたり顔で解説しているまとめサイト等のいいかげんなことはおびただしく、うっかりそのまま作業を進めると最初からやり直しになるなんてことがしばしばで、巷間言われるウィキの信憑性をあっちに置いといて、やはり困っときはウィキである。

それで「ウィキペディアの引用」とやほーでググったら、「ウィキペディアを引用する」というWikipediaのページが出たのである。

さっそくクリックしてウィキペディアの言い分を読んでみるのである。

この場合「言い分」が正しいのかどうかはさておいて、ご本人の言い張ることであるから、さようごもっともと聞くのが正しい対処である。

とにもかくにも「ウィキペディアを引用する」というタイトルのウィキペディアの記事を読んでみるのである。


「ウィキペディアにある記事は、著作権法の認める範囲で引用することができます。引用の仕方については、一般的な引用の要件に従ってください。 引用の要件を超える量の場合は、GFDLまたはCC-BY-SAライセンスに従った再利用を行うことができます。」【「ウィキペディアを引用する」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2021年5月28日 (金) 13:00 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org】


ううむ、「GFDLまたはCC-BY-SAライセンス」ってなんだ?

聞いたことも見たこともねーし、なんのことか皆目わからん。

しかし、どんなに博学な人でも知ってることしか知らんから、あたしが知らないだけで一般的に誰れでもバカでも知ってることかもしれん。

とにもかくにもウィキで調べてみよう。


CC-BY-SA 3.0ライセンスで引用する クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0 非移植ライセンスで引用する場合、転載元がウィキペディアであることを明記してください。また、引用の範囲を超えて転載を行う場合、「クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0 非移植ライセンスの下で利用可能です」という一文を加え、ライセンスを継承してください。 GFDLライセンスで引用する GFDLは必ずしも輾転編集型の百科事典を想定したライセンスではないため (GFDL前文3項参照)、これをウィキペディアにおける法関係に適用した場合には、当該ライセンスの解釈に疑問が生じる場合があります。このような解釈上の疑問を解決するため、以下の文章において、当該ライセンスの解釈を宣言します。関連する法令、ウィキペディアの仕様その他の状況が変化した場合には、この解釈も当然それに応じて変更されていくことになります。」【「Wikipedia:著作権」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2021年12月1日 (水) 18:36 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org】


ううう、「GFDLまたはCC-BY-SAライセンス」なんて言葉を始めて見て、まったくわからんところにとても日本語とは思えんわけのわからん文章と内容で、さらにまったくわからん。

IQ論理力200のあたしがバカなのかこれを書いたやつがアホなのか、いや失礼、これを書いたお方が表現が極めてお下手なお人なのかわからんが、どう読んでも理解不能だ。

この文章の語彙をいちいち調べ始めるとドツボにはまって終わりが見えなくなるからとりあえずギブである。

おいおい、疑問をとことん解決するブログじゃねーのかよ。

じゃあ、しょーがないから「GFDL」から見てみよう。


「GNU Free Documentation License (グニュー・フリー・ドキュメンテーション・ライセンス, 略称 GFDL)は、GNUプロジェクトの一環としてフリーソフトウェア財団から配布されているコピーレフトなライセンスの一つである。」【「GNU Free Documentation License」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2021年3月29日 (月) 14:57 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org】


なるほど、コビーレフトなライセンスということは著作物の自由な利用・改変・再配布を含めて自由に使ってよろしいというライセンスということだろうが、ウィキでは採用していないということらしいということがわかった。

続いて「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」を調べていたら本家本元の「クリエイティブ・コモンズ・ジャパン」というページがあったので、そこから引用するのである。


「クリエイティブ・コモンズは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)を提供している国際的非営利組織とそのプロジェクトの総称です。 CCライセンスとはインターネット時代のための新しい著作権ルールで、作品を公開する作者が「この条件を守れば私の作品を自由に使って構いません。」という意思表示をするためのツールです。」【クリエイティブ・コモンズ・ジャパンHPより引用】


なるほど「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」は一定の条件のもとに作者の了解を得て使用するためのライセンスということらしいかもしれないということがわかったのである。

まあ、いずれにしても「引用の要件を超える量」ということもなかろうし、両ライセンスのお世話になることもなさそうなので、スルーして「引用の仕方」に行ってみよう。


「ウィキペディアの記事を引用するにあたって、特定の著者を引用しないで下さい。多くの記事は複数の著者によって作成されています。」【「ウィキペディアを引用する」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2021年5月28日 (金) 13:00 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org】


特定の著者といっても誰が誰なのかわからんので、「特定の著者を引用」することはないので、まあ、これは問題ないな。

次行ってみよう。


「書名については、書籍の記事を引用するときと同様に、記事のタイトルと「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」の両方を記載して下さい。」【「ウィキペディアを引用する」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2021年5月28日 (金) 13:00 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org】


なるほど、「ウィキペディア (Wikipedia)」だけでなく「フリー百科事典」も記載しないといけないわけだな。

「フリー百科事典」とわざわざつけなくても、他にフリーでない「ウィキペディア (Wikipedia)」があるわけでもかなろうに。

「フリー」だから無料であると言いたいのか、あるいは自由に引用してもよろしいということを言いたいのか、まあ、前者だとは思うが。

しらんがな。


「使用している記事(版)の「更新日時」(時刻も含む)を記載して下さい。更新日時はページ下部に最終更新として示されている日時です。時刻は、ログインしていない場合または、ログインして個人設定で変更していない場合、協定世界時(UTC)が基準になっています。」【「ウィキペディアを引用する」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2021年5月28日 (金) 13:00 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org】


なるほど、複数の著者に常時書き換えられる可能性があるので、その時点の日時を記載しないといけないわけだ。

これ、その記事の信憑性は誰か審査してるのかねしかし。

まあ、何が正しいかは時代によっても変わるから、どんどん書き換えるのもあながち間違いではなかろうが、いわゆるしろーとさんが書き換える可能性も多々あるわけだから、SNS並みにわやくちゃな記事もあるのはいたしかたないよなー。


「ほとんどの引用スタイルでは、記事の完全な URL が必要でしょう。もしもっと簡潔なスタイルがよいなら、記事の URL は記事のタイトルからわかりますので、状況に応じてウィキペディアの URLと記事名(例: https://ja.wikipedia.org/ 日本語版の記事の場合)だけを記載することもできます。」【「ウィキペディアを引用する」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2021年5月28日 (金) 13:00 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org】


なるほど、URLと記事のタイトルだけの簡易的な引用記載も可能なわけだ。

しかし、状況に応じてといわれても、どれがその状況なのかわからんし、うっかり状況を勘違いして引用して、因縁つけられて訴訟を起こされんともかぎらんからいやん。

いやんはともかく次行ってみよう。


「多くの引用スタイルでは、ページを取得した日時も要求されます。しかし、(上述の)更新日時を記載すれば取得日時は不必要ですので、スタイルガイドに反しないならば省略することをお勧めします。」【「ウィキペディアを引用する」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2021年5月28日 (金) 13:00 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org】


これは引用当日の日時も記載ということかな? まあ、更新日時を記載すればよろしいということだから、そうしよう。

まあ、素直ね。


「ウィキペディアの記事をいくつか引用する場合には、各記事を分けて引用して下さい。」【「ウィキペディアを引用する」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2021年5月28日 (金) 13:00 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org】


これはタイトルが違う記事をつなげて使わないようにということだろう。

そんなことはしなくもないので、おいおいするのかよ、とにかく、これからは心して分けて引用するのである。

とにかく実際に引用するときの出典記載文の例を見てみてみよう。


「以下は日本語で引用するときのためのいくつかのスタイルの提案です。 

 「キリスト教」(2005年8月21日 (日) 21:19 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E6%95%99 

 「キリスト教」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2005年8月21日 (日) 21:19 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org 

「キリスト教」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2005年8月22日15時(日本時間)現在での最新版を取得。」

以上引用【「ウィキペディアを引用する」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2021年5月28日 (金) 13:00 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org】


ということで、2番目のスタイルで記事別に出典引用を記載したら何がなんだかわからなくなったのである。

さらに、このブログの以前の記事のウィキペディア引用のものにも記載したら、出典記載ばかりが目立ってとにかく読みにくいったらありゃしないし、文章の流れがわやくちゃである。

しかし、民度の高い日本国民としては著作権侵害は断固としてしてはならない案件である。

誰が案件だ。

まあ、とにかくウィキペディアの正しい引用法がわかったので、これからは安心である。

どんどん引用して、正しい記事を書くことに専念するのである。

もちろん、ウィキの内容が正しいかどうかは別問題である。

何言ってるの?

象気功

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